昨日の昼食時、同僚との会話に夢中になっていた私は、勢いよく口に運んだ唐揚げと共に、ガリッと鈍い音を立てて自分の頬の内側を噛んでしまいました。一瞬、目の前に星が散るような衝撃。すぐにじわっと血の味が広がり、その日は一日中、噛んでしまった場所がジンジンと痛みました。その夜、歯磨きをしようと鏡を見ると、噛んだ部分が赤く腫れ、少し白っぽくなっているのを確認しました。ああ、これは明日には立派な口内炎になっているなと確信しました。案の定、翌朝目覚めると、そこは典型的なカタル性口内炎へと進化していました。はっきりとしたクレーター状の潰瘍ではないものの、広範囲にわたって粘膜が赤くただれ、何かが触れるたびに鋭い痛みが走ります。朝食のトーストの硬い耳が患部に当たった時には、思わず声が出そうになりました。こうなってしまうと、治るまで数日間はこの不快感と付き合わなければなりません。私はまず、これ以上悪化させないための対策を講じることにしました。昼食は刺激にならないようにうどんを選び、熱いお茶は避けて常温の水に切り替えました。そして、会社の引き出しに常備している洗口液で、食後すぐにうがいをして口の中を清潔に保つことを徹底しました。夜はビタミン剤を飲み、いつもより少し早くベッドに入りました。幸い、こうしたささやかな抵抗が功を奏したのか、痛みは三日目の午後にはかなり和らぎ、五日目には赤みもほとんど引いて、気にならない程度にまで回復しました。誰もが一度は経験するであろう、うっかり頬を噛んでしまうという些細な事故。そこから始まる数日間の口内炎との戦いは、口腔ケアと体調管理の重要性を改めて教えてくれる良い教訓になったと感じています。