2025年9月
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あなたの笑顔は唇の筋肉が原因かも
骨格や歯並びに特に問題がないにもかかわらず、笑うと歯茎が大きく見えてしまう。そんなガミースマイルに悩んでいる方は、上唇とその周りの筋肉の働きに原因があるのかもしれません。私たちの笑顔は、顔にあるたくさんの表情筋が複雑に連携して作られますが、その中でも上唇を引き上げる役割を担う筋肉群の活動が、ガミースマイルに深く関わっています。この上唇を引き上げる筋肉は「上唇挙筋(じょうしんきょきん)」や「上唇鼻翼挙筋(じょうしんびよくきょきん)」などと呼ばれ、これらの筋肉の力が過剰に強いと、笑ったときに上唇が必要以上にグッと上に引き上げられてしまいます。その結果、本来なら唇で隠れているはずの歯茎が大きく露出してしまうのです。これは、いわば唇を上げるためのエンジンが強力すぎる状態と言えます。筋肉の活動量は個人差が大きく、生まれつきこれらの筋肉が発達している人は、ガミースマイルになりやすい傾向があります。また、筋肉の問題だけでなく、上唇そのものの形状が原因となることもあります。上唇の縦の幅が短かったり、厚みが薄かったりすると、歯や歯茎を十分に覆い隠すことができません。安静にしているときは問題なくても、笑って唇が上に移動すると、もともとのカバーエリアが狭いため、歯茎が見えやすくなってしまいます。これらの筋肉や唇といった軟組織が原因のガミースマイルは、比較的簡単な治療で改善が見込める場合があります。例えば、過剰に働く筋肉の力を弱めるボツリヌス治療や、上唇の裏側の粘膜を切除して唇が上がりすぎないようにする手術など、原因に応じた様々なアプローチが存在します。自分の笑顔が筋肉のせいかもしれないと感じたら、一度専門医に相談してみる価値はあるでしょう。