舌に黒い点を見つけた時、多くの人が同じような疑問や不安を抱きます。ここでは、そうしたよくある質問についてお答えします。まず、「この黒い点は自然に消えますか?」という質問が最も多いです。答えは、原因によります。食事中に舌を噛んでできた血豆や、食べ物による一時的な色素沈着であれば、ほとんどの場合、特別な治療をしなくても数日から2週間程度で自然に消えていきます。しかし、舌にできたほくろ(色素性母斑)の場合は、自然に消えることはありません。また、悪性の病変が原因である場合は、当然ながら放置しても消えることはなく、むしろ進行してしまいます。「痛みがない黒い点でも病院に行くべきですか?」という質問もよくあります。血豆や色素沈着は、痛みを伴わないことがほとんどです。そのため、痛みがないからといって安全とは限りません。舌のほくろも無痛ですし、悪性黒色腫などの怖い病気も、初期段階では痛みを伴わないことがあります。判断基準は、痛みのあるなしではなく、その点が「2週間以上変化しないか、むしろ大きくなっていないか」「硬いしこりを伴っていないか」といった点です。これらのサインがあれば、痛みがなくても受診をお勧めします。「舌を歯ブラシで磨いてもいいですか?」という質問については、注意が必要です。舌の表面の汚れを取ることは、色素沈着や黒毛舌の予防・改善に有効です。しかし、歯を磨くのと同じ硬い歯ブラシでゴシゴシと強くこすると、舌の表面にある味を感じる味蕾を傷つけたり、粘膜を傷つけて炎症を起こしたりする原因になります。必ず、舌専用のクリーナーか、毛先の非常に柔らかい歯ブラシを使い、力を入れずに優しく撫でるように清掃してください。1日に何回も行う必要はなく、1日1回、朝の歯磨きの際などに行うのが良いでしょう。最後に、「何科を受診すればよいですか?」という疑問ですが、口の中のトラブルは、まず「歯科」や「口腔外科」が専門です。また、「耳鼻咽喉科」や「皮膚科」でも対応してもらえます。かかりつけの歯科医院があれば、まずはそこで相談するのが最もスムーズでしょう。