ボトックス注射後の内出血や腫れについて
ボトックス治療はメスを使わない「注射」による施術ですが、医療行為である以上、副作用のリスクはゼロではありません。その中でも、比較的起こりやすいデメリットとして挙げられるのが、施術後の「内出血」や「腫れ」です。私たちの顔には、無数の毛細血管が網の目のように張り巡らされています。ボトックスを注入する際には、極細の針を使用しますが、その針先が皮膚の下にある毛細血管に偶然当たってしまうと、内出血が起こることがあります。内出血は、皮膚の下で血液が漏れ出た状態であり、施術直後から数時間後に、注射した部位が青紫色や黄色っぽいあざとして現れます。特に、皮膚が薄く、血管が多い目元周辺(目尻や目の下)は、内出血が起こりやすい部位とされています。内出血の程度は個人差が大きく、ごく小さな点状のものから、広範囲に広がるものまで様々です。通常、この内出血は1週間から2週間程度で、体の自然な吸収作用によって徐々に色が薄くなり、最終的にはきれいに消えていきます。メイクで隠せる程度のものがほとんどですが、大切なイベントなどを控えている場合は、施術のタイミングを考慮する必要があります。また、注射による刺激や、注入された薬剤の反応によって、施術部位が一時的に腫れたり、赤みを帯びたりすることもあります。この腫れも、通常は数時間から数日で自然に引いていきますが、稀に数日間続くこともあります。これらの内出血や腫れのリスクを完全に避けることは困難ですが、最小限に抑えるための工夫は可能です。施術後の過度な飲酒や長時間の入浴、激しい運動は、血行を促進させて内出血を悪化させる可能性があるため、施術当日から数日間は控えるようにしましょう。また、施術直後に注射部位を冷やすことも、腫れや内出血の拡大を防ぐのに有効です。