歯医者の厳選おすすめ歯ブラシまとめ

特に何かにぶつけたり、アレルギーの原因になるものを食べたりした覚えもないのに、ある朝起きたら唇が普段の二倍、三倍にもパンパンに腫れ上がっていた。痛みやかゆみはほとんどないけれど、その異様な見た目にパニックになってしまう。そんな症状が見られた場合、クインケ浮腫（血管性浮腫）という病気の可能性があります。クインケ浮腫は、皮膚の深い部分にある血管から血液の成分が漏れ出すことで、局所的にむくみ（浮腫）が生じる病気です。唇やまぶたなど、皮膚の柔らかい部分に突然現れるのが特徴で、境界がはっきりしない、弾力のある腫れ方で、通常は赤みを伴いません。多くの場合、原因は不明で、ストレスや疲労が引き金になるとも言われていますが、はっきりとは分かっていません。数時間から数日で自然に消えることがほとんどですが、何度も繰り返す人もいます。中には、特定の薬剤（降圧薬など）の副作用として現れるケースや、まれに遺伝的な要因が関係していることもあります。ほとんどのクインケ浮腫は唇やまぶたの腫れだけで済みますが、注意が必要なのは、喉の粘膜、つまり気道に浮腫が起きた場合です。喉が腫れると気道が狭くなり、呼吸困難を引き起こす危険性があります。もし唇の腫れと共に、声がかすれたり、息苦しさを感じたりした場合は、命に関わる緊急事態の可能性があるため、迷わず救急車を呼ぶ必要があります。痛みやかゆみがないからと安易に考えず、唇の異常な腫れが起きたら、一度は皮膚科やアレルギー科を受診し、適切な診断を受けることが重要です。