エラの張りを解消し、すっきりとした小顔を目指せるとして人気の「エラボトックス」。咬筋という、物を噛むときに使う筋肉にボトックスを注入し、その筋肉を萎縮させることでフェイスラインをシャープに見せる治療です。しかし、このエラボトックスにも、特有のデメリットや注意点が存在します。まず、施術後に「噛む力が弱くなる」「硬いものが食べにくくなる」といった感覚を覚えることがあります。これは、ボトックスによって咬筋の働きが抑制されるためで、治療の正常な反応とも言えます。ほとんどの場合は、数週間で慣れて気にならなくなりますが、ガムやスルメ、硬いお肉などを好んで食べる方にとっては、一時的に不便を感じるかもしれません。また、咬筋が萎縮することで、これまでその筋肉によって支えられていた頬の皮膚がたるみ、かえって老けた印象になってしまうリスクがあります。特に、もともと皮膚のたるみがある方や、年齢を重ねて肌のハリが低下している方は、この「たるみ」が顕著に現れる可能性があります。頬がこけて見えたり、ほうれい線が深くなったりすることもあるため、施術前に医師がたるみのリスクをしっかりと評価することが重要です。さらに、施術者の技術によっては、望ましくない結果を招くこともあります。例えば、ボトックスが咬筋の周囲にある笑筋などの表情筋にまで効いてしまうと、笑顔が引きつったり、口角が上がりにくくなったりといった、不自然な表情になる可能性があります。注入する深さや位置のわずかなズレが、こうした副作用を引き起こすのです。効果の現れ方にも注意が必要です。シワ取りのボトックスが数日で効果を実感できるのに対し、エラボトックスは、筋肉が徐々に小さくなっていくのを待つ必要があるため、効果を実感できるまでに3週間から1ヶ月程度の時間がかかります。即効性を期待していると、がっかりしてしまうかもしれません。これらのデメリットを理解した上で、経験豊富な医師と十分に相談し、自分に適した治療かどうかを慎重に判断することが求められます。
エラボトックスのデメリットと注意点